Lectures

Max/MSP #

this is Outline of Max/MSP lecture in Tokyo Art University.

Outline #

Introduction
Max/MSPとは # 音も映像もシステム作りも、GUIも作れる便利なソフトウェア ・1980年代にフランスの研究所IRCAMのMiller Pucketteによって開発。 ・メディアアート寄りの舞台やパフォーマンスの現場では基本的にMaxか、TouchDesignerか、少し前ならopenFrameworksというソフトウェアが主に使われている事が多い。あとUnity、Unreal Engine Max8 TouchDesigner, pic by https://derivative.ca/ openFrameworks, pic by https://openframeworks.cc/ ・ Ableton LiveというDAWソフトウェアとの連携機能がある。(Max for Live) Max/MSPを使うメリット # 音を1から作るような作業や、シンセサイザーをコンピュータ上で作るようなこともできる。 映像も生成したり、Arduinoなどのデバイスと連携して使用できる。 よい点 # ・オブジェクトベースのプログラム手法なので、テキストベースよりもとっつきやすい。 ・オブジェクトごとのヘルプや事例がソフト内に異様に充実しているので比較的疑問点の解決がしやすい。 ・Midi、OSCなどそれぞれの規格でデータを飛ばせるため、他のソフトウェアと連携して作品を作ることができる。 ・機能がオブジェクトのつながりとして構成されているので、エラーの原因が把握しやすい よくない点 # ・ソフトウェアとして完成しているが故にローレイヤーに触りにくい。 ・テキストベースプログラミングと違って複数の同じ構造を並べるような仕組みを書くのにちょっと工夫がいる。 ・ライブで使おうとするとパッチを書き換えた際に音がちょっと途切れる。 パッチの具体例 # 多チャンネルオーディオ管理とFFT 映像生成と録画の初歩的な事例 Midiコントローラーの入力を分類して音や映像のポン出しに使えるようにした例 作例紹介 # まず何かを学習する上で、それを学ぶことで何ができるのか、というヴィジョンがないと厳しい、というのがあると思う。(少なくとも僕はそう) なので、制作過程、上演システム等にMax/MSPを使っている作品群をいくつか紹介しておく。 「傀儡神楽 - Alter the Android KAGURA」 傀儡神楽制作チーム # 「SONAR」 森山未來、ヨン・フィリップ・ファウストロム、及川潤耶 # 「またりさま」 三輪眞弘 # 「MATARI Clone」 johnsmith # johnsmith · live on Algorave_Tokyo_2018 「Nike Music Shoe」 HIFANA, Rhizomatiks # 「voice.
Lecture1
Using Computers for Creation # そもそもコンピュータってなんだ? # すげえ複雑な計算機 # ライプニッツの歯車, 1672 バベッジの解析機関の一部, 1837〜(未完成) ノイマン型コンピュータ、EDSAC, 1949 入力と出力 # コンピュータとどの様にコミュニケーションをとるか # Xerox, Apple, Microsoft # コンピュータ・ヒューマンインタラクションとしての「新しいものへの窓」 # 記述可能性と計算可能性 # コンピュータへの入力はコンピュータが理解できるものでなければならない # 音をどうやってコンピュータが扱うか # 全ての音は基本サイン波に分解できる。全ての曲線は微分で近似できる。 # コンピュータの限界、見えている世界が違うということ # 人間の目は嘘をつくように、コンピュータも嘘をつく # そもそもライブエレクトロニクスってなんだ # Pierre Boulez Répons (1983) コンピュータとどう付き合っていくか # 人間だけでは作れないものをつくる。 # 写真の普及と「複製技術時代の芸術作品」 # 消失した「アウラ」と人の「目」の更新 # 「とっても簡単だ。できる限りデフォルメしよう。そうすれば、完全に写真のあらゆる表現から離れていられるだろう」 -マルセル・デュシャン # {{< button relref="/" [class=".